『千と千尋の神隠』の序盤で千尋のお父さんが食べていた謎のプルプルとした食べ物、気になるなぁ。
3つの説と、スタジオジブリ公式の見解も調べたよ!
- 『千と千尋の神隠し』でお父さんの食べ物の3つの説
- 『千と千尋の神隠し』でお父さんの食べ物に関する公式の見解
千尋のお父さんが食べたプルプルとした食べ物の正体に迫り、3つの説とスタジオジブリ公式の見解も紹介します。
お父さんの食べていた料理が気になって仕方がない方、ぜひ最後までご覧ください!
【千と千尋の神隠し】お父さんの食べ物は何?
『千と千尋の神隠し』に千尋のお父さんが食べていた謎の食べ物について調査しました。
まず、劇中でお父さんが食べたプルプルの物ですが、説は3つあります!
千尋のお父さんが食べた謎のプルプル
映画『千と千尋の神隠し』の冒頭で、千尋のお父さんとお母さんが食べていたプルプルとした謎の食べ物が印象に残っている方も多いでしょう。
この食べ物を食べたせいで千尋の両親が「豚」にされてしまうというなかなか衝撃的なシーンでもありました。
劇中では、「八百万の神様達のための食べ物」と湯婆婆が表現していたので、油屋にとってお客様のための料理だったということになりますね。
劇中での描写を見ると、この食べ物は半透明でプルプルとした独特の質感を持っています。(下記Xの引用参考)
視聴者の中には、この食べ物が実在するものなのか、それともフィクションなのかについて興味を持つ人が多いです!
次の見出しで『千と千尋の神隠し』に登場する謎のプルプルした食べ物について、3つの説について解説していきます。
お父さんの食べ物の正体① シーラカンスの胃袋説
まずは説の1つである、シーラカンスの胃袋について詳しく見てみましょう。
シーラカンスは深海に生息する古代魚で、その胃袋は非常に独特な食感を持っています。
この胃袋は透明感があり、ゼラチン質のようなプルプルとした質感が特徴です。
まさかの
— Cool&Ice (@coolICE2075160) July 31, 2024
シーラカンスの胃袋
これです。↓😋 pic.twitter.com/hV9JwP226f
映画で描かれた食べ物も、シーラカンスの胃袋のようなプルプルとした質感を持っているため、この説には一定の説得力があります。
シーラカンスの胃袋説が浮上した理由
なぜシーラカンスの胃袋が説として浮上したのでしょうか?
2020年9月19日、スタジオジブリの元アニメーターである米林宏昌監督が、Twitterでこの謎の食べ物について言及しました。
お父さんが食べてるブヨブヨした食べ物はシーラカンスの胃袋と絵コンテに書いてありました。
— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) September 19, 2020
ハクはシュッと動いてピタッと止まるので原画が少なくて楽チン。千尋はビクビクしてるので原画が多くて大変。
シーラカンスの胃袋説が浮上した理由は、元スタジオジブリ所属の米林監督が、「お父さんが食べているブヨブヨした食べ物の正体は『シーラカンスの胃袋』」と発言したからです。
これはスタジオジブリの公式見解ではなく、あくまで米林監督の記憶によるものでした。
しかし、この情報はジブリファンの間で大きな話題となり多くのメディアでも取り上げられたため、説の1つとして有名になりました。
お父さんの食べ物の正体② 肉圓(バーワン)説
次に、千尋のお父さんが食べたのは台湾料理の肉圓(バーワン)ではないかという説もあります。
肉圓は、サツマイモの粉と片栗粉を使用し、プルプルとした食感が特徴の料理です。
中には肉やタケノコなどの具が詰まっており、甘じょっぱいタレで味付けされます。
肉圓(バーワン)説が浮上した理由
なぜ肉圓(バーワン)が説として浮上したのでしょうか?
映画で千尋の両親が食べていた食べ物と、肉圓の見た目や食感に非常に似ていることから、肉圓がモデルになったのではないかという説が浮上しました。
東京や台北で食べられる肉圓のレビューによると、この料理は見た目や食感が映画の中の食べ物に非常に似ているとのことです!
確かにプルプルで、劇中の料理にそっくり!
お父さんの食べ物の正体③小羊の胃袋説
3つ目の説は、千尋のお父さんが食べた物は、シーラカンスではなく、小羊の胃袋だという説です。
小羊の胃袋とはどんなものなのか・・・。
スコットランド料理に「ハギス」という、羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でた伝統料理があります。(下記Xの引用参照)
なかなか強烈なインパクトですね!プルプルとはかけ離れた見た目ですが、胃袋単体ならきっとプルプルなのでしょう。
もつやホルモンが苦手な人にとってはまずいと感じるらしいですが、得意な人にとってはおいしいそうですよ。
小羊の胃袋説が浮上した理由
なぜ小羊の胃袋が説として浮上したのでしょうか?
書籍『スタジオジブリ・レイアウト展 : 高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。』に当時のレイアウトが載っており、そこに「小羊の胃袋」と記載されているとのこと。
ジブリ作品のレイアウトを集めた『スタジオジブリ・レイアウト展 : 高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。』(スタジオジブリ編、日本テレビ放送網発行、2008年)には、ブヨブヨの食べ物の横に、こんな説明書きが添えられている。
「中に汁気たっぷりの具がつまっている 外の皮はやわらかく まるでトロトロの小羊の胃袋のよう」
もしかすると、これは小羊の胃袋なのか…?
引用:ハフポスト日本版
以下、書籍『スタジオジブリ・レイアウト展 : 高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。』のある1ページです。
確かに「中に汁気たっぷりの 具が詰まっている 外の皮はやわらかく まるでトロトロの小羊の 胃袋のよう」と記載がありますね!
書籍への記載があることから、今のところ「小羊の胃袋」が最も有力な説と言えます。
続いて、お父さんの食べた物についてのスタジオジブリ公式の見解を調査しました!
お父さんの食べ物の正体④スタジオジブリ公式の見解は?
先ほど、「小羊の胃袋」という言葉が書籍『スタジオジブリ・レイアウト展 : 高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。』に記載があると言いました。
しかし、あくまで「まるで小羊の胃袋のよう」という比喩なので、正確には「小羊の胃袋」ではないのかもしれません・・・。
この疑問に答えてくれるのが、こちらの引用文↓
スタジオジブリに尋ねたところ、同社の広報担当者は、千尋のお父さんとお母さんが食べているのは「神さまの食べ物」だと説明した。その上で、三鷹の森ジブリ美術館で開催された企画展「食べるを描く。」では、このシーンに関して次のようなキャプションがついていると紹介した。
「(千尋のお父さんが)箸を使って汁気たっぷりのぶるんとした正体不明の食べ物をつまみ上げ、顔を近づけながら一口で口に入れてしまう芝居は、劇中でも印象的なものの一つになっています」やはり公式の見解としては「正体不明」のままのようだ。
スタジオジブリの見解としては、千尋のお父さんが食べた物はあくまで「正体不明」だそうです。
悔しいですが、公式が正体不明と言っている以上、千尋のお父さんが食べた物が何か、は特定できませんでした。
まとめ
『千と千尋の神隠し』で千尋のお父さんが食べた物について、3つの説と公式の見解を調査しました。
シーラカンスの胃袋説、台湾料理の肉圓(バーワン)説、そして小羊の胃袋という説について詳しくまとめてあります。
一方で、公式は「正体不明」の食べ物という見解を示しているので、結局千尋のお父さんが食べた物を特定することはできませんでした。
しかし、謎のプルプルの食べ物の候補として挙がっている料理、ファンとしてはぜひ口にしてみたいものですね!